著者;東野圭吾
~本の帯より~
-俺にとって、あいつは女なんだ。
あの頃も、そして今も。
-「なぁ、あの頃は楽しかったよな。
自分は昔、こんな大人になりたかったわけじゃない。
ただ目の前の敵を倒すことだけ考えてた時代が懐かしいよ。」
「秘密」に続き、東野作品2作目。
大学のアメフト部OBである哲郎が、かつてのマネージャー美月に再会し、
ある告白を聞かされる。
物語は、私の想像していたことをはるかに超えたところで展開された。
この世に生を受けた人間が、ただ<人>として生きるのは難しいことなのか。
男として、女として、ではなく、ただ<人>として。。。。
十年前の自分は、十年後の自分をどう描いていただろう。
そして、これから十年後の自分をどう描くだろうか。
そんな「問いかけ」を残してくれたようにも思う。